本日、前島先生にご挨拶して来ました。
ヨゼフ
前島 誠
通夜の祈り
2019年12月16日
カトリック町田教会
前島先生は、中学部の時、高等部の頃に、礼拝の先生として、何年か担当していただきました。
ちょっと怖いお顔で、斜めに構え、表情を変えずにお話しする、不思議な先生でした。
当時、キリスト教のことはもちろん、ユダヤ教や他の宗教のことなど、ほとんど知識がなく、旧約聖書と新約聖書は前編後編的なものかと思っていたぐらいですが、プロテスタントのはずの礼拝で、なぜかユダヤやイスラエルのお話をされる前島先生のことをやっぱり不思議な先生だ!と思っていました。
メモを取らずに後悔していた、地図に乗っていない土地の恐ろしい小説のこと、だいぶ時間が経ってから「オデッサファイル」では?と思って読んでみました。たぶんあたってます!
ヘブライ語の話やイスラエルの話、ユダヤ人の教えについて、なぜか心に刺さるものが多く、のちに、ユダヤについて知りたくて、いろいろな本を読みました。そして、さらにユダヤの本を探してたら、前島先生が書かれた本に出会い、これまたびっくりしました。もちろん読みました!
短大に入ってからは、前島先生のクラスになって、なんだかすごく嬉しかったです!
たまに、研究室に行って、お話を聞かせていただいたり、手相を見てもらったりしました。手相に関しては、私は怖かったので、友人が見てもらっているのを見てる感じだったかな。
先生のお話がずっと心に残っていて、IATAの展示会でイスラエルブースを見た時、いつかイスラエルに行ってみたいと思いました。そして、いろいろな人にそれを言ってたら、24歳の時に、イスラエルに行くチャンスに恵まれました。
イスラエル政府観光局のお仕事でした。イスラエルの美しいところに連れて行っていただきました。
素晴らしいところばかりでした。
ちょっと怖いイメージがありましたが、街並みはヨーロッパのようで格式があり、美しく、人は優しくて、思ってたよりずっと平和で美しい街でした。
撮影で時間が限られていたので、岩のドームも外から見ただけ、いつかまた行って、ゆっくり見学したいと思ってます。
イスラエルや中東の平和を願っています。
手相といえば、ある時、先生に「手相を見て!」と何人かの生徒が研究室に来た時、そのうちの一人の手に死相が出ていたそうで…流石の先生も、死相を見たのは初めてだったので、すごくびっくりしたけど、みんなの前で言うわけにもいかないので、その子には、遠回しに生きることの素晴らしさを話し、帰らせたそうです。でも、あまりにも気になったので、その子をお家まで尋ねたところ、「先生どうしたんですか?」と元気に出て来て「私、死にたいと思っていたけど、さっき先生のお話を聞いて、死ぬの辞めました」と言ったそうです。そしてすっかり死相も消えてたと。
先生、人の命を救ったんですね。
人の命を救うって、なかなかできることではないと思うけど、先生のお気持ちと、説得力のある話術があれば、そんな難しいこともできるんだな!と少し怖いぐらいの感覚でとても感動したのを覚えています。
手相を見る=手を触るのはセクハラだとか、お家まで行くのは個人情報保護法云々とか、今ではそんなことになるようなことも、多くの人の心を癒し、前向きに生きる糧になったんですね。昔はよかったよね。
すごく近くにいたわけでも、長い時間を過ごしたわけでもないけど、心に残る大好きな大好きな先生でした。
先生がお亡くなりになったこと、前夜式、告別式のスケジュールを知り、行っていいのか?もわからなかったけど、どうしても感謝の気持ちを伝えたくて、カトリック町田教会に行って来ました。
先生、ありがとうございました。
私のいろいろなところに、前島先生から教えていただいたことが入ってます。
ごゆっくりおやすみください。